「so what」はなぜどんどん加速していったか?

はい。記念すべき第一回は、ご存知マイルス・デイビス先生の「so what」です。

この「Kind Of Blue」の作品において「モダンジャズ」の歴史がまったく新しいアプローチ(モード)を持って組み変わりました。

で、この「so what」、

1959年の「Kind Of Blue」リリース時から1965年の「Live At The Plugged Nickel」までの6年間においてテンポがドンドン速くなっているのが解ります。果たしてどうしてここまで加速していったのでしょうか?

 この「so what」という曲は単純に言えば、Dm7(8小節)とE♭m7(8小節)の繰り返しです。しかも「モード」とういう、調性にしばられない形式でアドリブしなければいけないわけですが、多分、トニー・ウイリアムスか誰かが、

俺は別にモードとかっていっても打楽器だから関係ないし〜どうせならもっとテンポを上げようぜ!」

とかなんとか言って、マイルスもただ単にアドリブするにも飽きてきたのか、


とかなんとか言っちゃってトニーに同意して、ドンドン加速いったのかもしれません。

1964年からこのような現象が始まり、「Four & More」ではもうすでに手をつけられないくらいの速さになり、東京公演では少し手抜きの演奏っぽいですが勢いづき、イン・ベルリンではさらに加速度を増します。

そして、
 
  

1965年の「Live At The Plugged Nickel」においての公演はもう「テーマ」は「テーマ」でしっかりと演奏しているのですが、マイルス自身、テンポについていけず、他のメンバーの演奏はフリージャズそのものと言った感じで、なんか笑ってしまいます。

実際に「Miles in Tokyo」の公演においてフリージャズ出身のサックスのサム・リバースをマイルスに推薦したのもトニーです。マイルスはひとまわりもふたまわりも若い世代と一緒にプレイしているので、結構この速さにやっとの事でついていってる感じがして途中、息がついていけなくて長いフレージングはほとんどなく、「ペ〜ッとかププう〜」と短いフレーズがかなり目立ちます。

さすがに、「so what」の演奏に嫌気がさしたのか、

「しんどいからも〜や〜めたっ

と、「「Plugged Nickel」以降ほとんどといっていいほど演奏されていません。

スピードの追求に飽きたのでしょうか?

封印ですね〜。(だから、なんだっ=so what )

近年、マーカスミラーやロニージョーダンやキャンディ・ダルファー等の世代が「so what」のカバーを演奏してますが、マイルスがやっていた「so what」のモードジャズとは解釈が違い、単に普通のコード進行としての解釈で演奏されています。

ちなみに画像の左は日本盤BOX、右はアメリカ盤です。が…完全盤となるとアメリカ盤です。日本盤は解説付きですがマニア好みの事をあまり書いていません。

この「モードの解釈」については、いずれまた…

(筆:大友)


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